第四十一話 「幸福論」 2006.7.13 浪速の龍

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 先日、ある講演で「幸せになる」話を拝聴した。当方も常に感じている事なので、私が感じた幸福論
を記してみたい。喜びとか、幸せ、て、何だろうか。と考えた時、その感受性は人それぞれ感じ方が異
なると思う。お金は沢山有っても邪魔にはならない。が、・・!最近の若者は、お金イコール幸せと勘
違いをしている節がある。確かにお金は、人間の欲望の7〜8割満たしてくれるかも知れない。しか
し、生まれてすぐお金の価値が分かりますか・・?赤ちゃんにお金をあげて生きられますか・・?価値
が分かりますか・・?飴が欲しい、お菓子が欲しい、玩具が欲しい、綺麗な洋服が欲しい、旨いものも
食べたい、車が欲しい、家が欲しい・・?と限りなく欲望が続いていく。親が金持ちの場合。なに不充
無く育った子供達は、幸せ・・?苦労して育った親達は、子供には自分が経験した苦労を味合わせたく
ないという。

 幸せになる為に働いている。しかし、現状は、ノルマがあり、達成する為に日夜努力している。売り
上げだ、利益だ、効率UPだ、生産性UPだと言っては、休む間もなく働いている。幸せになる為に。
製造ラインでは休む間も無く、自動コンベアーの如く働いている。工程と工程の"間"を縮め生産性U
Pを図っている。これは"間抜け"と言って決して褒められたものではない。でも、中国に勝てないか
ら、と経営者は言う。しかし、ノルマを達成する為に夜遅くまでサービス残業の数々、気が付いたら体
がボロボロで何も出来なくなっている。会社からも即お払い箱。この会社は、俺で持っていると勘違い
して一生懸命働く、しかし、組織、会社は何もしてくれない。組織は、自動再生していく。振り返って
みると何だったのか・・・?との疑問が生じる。

 日本人は、老後の為に一生懸命貯蓄をする。世界一だそうだ。国民年金は65歳になってから支給さ
れるが、62〜3歳でこの世の終演を迎える人が急増している。老後の為に一生懸命働いて、いざ年金
を貰う段になって、この世には居なくなる。実に悲しい民族だと思いませんか・・?
 子供が幸せになれば、親御さん達は幸せになれる。しかし、当の本人達は幸せを感じていない。当た
り前だと考えている。先人達は、子孫に財産を残し繁栄する様に努力する。税法上3代も続けば、財産
は無くなってしまう。親の七光りで財を成した者は、周りから白い目で見られる。果たして、幸せだろ
うか。反面、子孫に名誉を残した場合。間違いなく、その子孫は繁栄するらしい。徳を積むというか、
周りの人達に何らかの貢献をする事によって、その子孫は栄えるという事だろう。

 アルプスの少女、ハイジーの話の中に「幸せ探し」という言葉があった。幸せを探してみれば、いろ
んな幸せが、こんなにも沢山存在する。そう考えただけで「幸せの気分に」なれる。こんなお話だった
と思うが、要は考え方一つで不幸にも、幸せにもなれる事だと思う。

 中国に負けじと「生産革新」「多能効果」等を各社が推進し、生産UP化、コスト低減を図ってい
る。その分、賃金のUP化、就業時間短縮等の恩恵が生じればまだしも、働けど、働けど安い賃金で使
われる。会社は、工場がフル生産でも赤字体質から脱却できず、何の為に働いているのか分からなくな
る。会社も個人も幸せなのだろうか・・?
 ドイツのある優良企業のオーナに、何故もっと会社を大きくし儲けないのか・?の質問に何故・・?
何の為に・・?これ以上何を求めるの。従業員も私も今でも十分幸せなのだから、これ以上は必要がな
い。自分の時間を犠牲にしてまで、働く必要はない。

                                                 以上


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