第四十二話 「自己責任」 2006.8.8 浪速の龍

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 何かをして問題が発生する。その問題にも因るが、行動を起こす事は、責任が発生する事である。何
もしなければ、問題も発生しない。問題が生じない代わりに、進歩もなければ、発展もない。研究開発
者は幾多の失敗を繰り返して、一つの事を為し遂げるのである。その経験が新たなる商品開発を推し進
める事になる。世の中に天才と言われる人物でも、人知れず大変な努力をしている。しかし、天才はそ
の努力が苦にならない。数学の好きな者は何時間でも数学に取り組める。益々天才的になっていく。

 世の中は、妬(ネタ)み、嫉(ソネ)みが渦を巻いている。人の失敗を悲しむどころか、喜びと感じ
るのが人間大多数だ。ライブドアの堀江、村上ファンドの村上は、多くの妬み嫉みを買ったのだろう。
知らないところで恨みを買い、知らないところで足を引っ張られる。世間一般に名前が出てくる悪人
は、概して会社では仕事が出来るのだろう。悪知恵も働くが、仕事の要領も良い奴だと思う。仕事の出
来ない奴に限って、陰でガタガタ言う輩が多いのだ。
 サラリーマンを振り返ってみると、20代は、ただ一生懸命仕事に没頭する時期であり、30代は、
仕事に対して味を加えられる時代で、世の中自分の力だけで回っている様な錯覚をする時代である。4
0代は、生活に追われ、後輩からの追い上げにあい苦しくなる時代である。40代の大きな目標は、部
下育成だろうが、人材不足でその部下もいない。50代になると子供も片づきチョット余裕が出来る時
代になるが、ここからが人それぞれの人生を歩んで行くのだろうと思う。人生何糞である。常に進む事
である。止まったり、休んだり、思考を止めた時点で人生は終わる。「負け犬」ホントかな・・?
 20〜30代の失敗は、いつでも取り戻す事が出来る。何でも出来る時代である。体も健康、仕事に
も集中できる。しかし、その様な人物は、ほんの一握りの者でしかない。可能性は無限大。

 最近の世の中、狂っているとしか思えない出来事が多すぎる。母性本能が無くなったのか知らない
が、我が子を平気で殺してしまう。また、我が親おも平気で殺してしまう。単純に教育が悪いとか、躾
が悪いとかの話しでは無いと思う。幼い乳飲み子を残して自殺する者。親の七光りで悪事三昧。等々考
えられない事件が世間を賑わしている。
 戦後の日本は、食べるものも、着る物も、住むところさえも無かった時代だった。しかし、子殺し、
親殺し、自殺者は皆無だったと言われている。その当時、苦労した人間は、我が子だけには同じ苦労を
味合わせたくないと言って、何でも買い与えた結果が今の世の中である。何の為におじいちゃん、おば
あちゃんは祖国の為に頑張ったのだろうか・・?戦後生まれの私でさえ、悲しくなってしまう。

 世の中、全てが自己中心的思考になったらどうなるのだろうか・・?思いやりも、いたわりも無い世
の中。日本の常識は、世界の非常識と言われているが、日本程美しくも綺麗な国は、無いように思うの
だが・・?また、それなりに常識を持った国民でもあると、世界が絶賛している。例えば、阪神淡路の
大震災時に、コンビニ等々のお店が焼け、崩壊した映像は、世界に配信され我々も記憶に新しいと思う
が、その時、多くの日本人が取った美徳とは何か・・?焼け野原になり、壊れたお店から品物が散在し
ていたにもかかわらず、窃盗が無かった。世界では驚嘆の目で見た様だ。信じられない光景だったのだ
ろう。日本人とは、かくも立派な民族だと自慢できるはずである。その様に教育を受けてきたのだろ
う。人の物を盗むな、人を騙すな、人に迷惑を掛けるな、と事ごとく言われているからかも知れない。
また、国民が豊かなのかも知れない。ある国では、人から騙されるな(騙す側に回れ)こんな教育をし
ている国もある。好き勝手に生きる原点には、暗黙のルールがあり、その中での自由。その自由が嫌な
ら、誰にも迷惑を掛けず、勝手に生きろ!となる。                               

                                                 以上


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