第六十七話 「自給率」 2009.8.18 浪速の龍

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私が、25歳の時でしたか、友人から「福島正信が書いた(わら一本の革命)」と言う本を紹介され
た事があり、早速購入して読んでみた記憶がある。「自然農法」で作物が作れるという内容だったと思
う。読後感として、科学の発展の事が頭に浮かんだ。科学は日進月歩の如く発展し続けているが、しか
し、科学の進歩も人類の幸せのための物であり、他の動物との共存共栄も含めての発展だと思う。この
科学技術が何の意味もない事になるのでは無いかと言う疑問が生じた事である。人類が死滅する時、地
球が無くなる時、ふと振り返ってみたら何もしなかった方が良かったという結論になるのではと感じた
次第である。この本を読んでない方は何を言っているのか意味が分からないと思うが、この時から農業
という物に興味をもった次第である。その事について以下に書いてみたい。
 
 日本の自給率は40%前後。(実際にはもっと少ないと聞いている)人間が生きていく上で必要不可
欠なのが「食料」である。現在、世界各地で戦争が起きている。地球の2/3の国が戦争状態にあると
言われている。世界の食糧不足も同じように2/3の国で起きている。特にアフリカ諸国はひどい状況
であり、反して日本の食糧事情は40%前後の自給率にもかかわらず、1/2程の食料を捨てている状
況。ひどい話である。アメリカも同様。

 今、世界で起きている戦争は、大半が民族問題か宗教問題である。人間にとって一番大切な物は「食
料」であり、人間を維持するには「食」が一番重要である。なければ死んでしまう。最近の日本人は、
日本の食糧自給率をもっと上げなければいけないという風潮が出てきたが、これは中国の「毒入り餃
子」の問題が発生してからの話である。イギリスの国内自給率は、現在100%を超えている。第一次
世界大戦当時の自給率は30%以下だったイギリスである。当時イギリスは、世界で一番の金持ち国家
であった。何でも金を出せば、食料は輸入出来た。わざわざ国内で生産する事も無いだろうと、国民も
政府も考えていた。しかし、第二次世界大戦頃、世界が一変し、金を持っていても食料を売ってくれる
所が無くなった。ヨーロッパ全土で戦争があり、イギリスもその渦中にあったため、自給率を上げる方
策を打ち立て今に至っている。長い年月がかかったそうである。

日本の食料は大半がアメリカから輸入している。首根っこを押さえられているような物である。中国
からも輸入しているが、その中国も輸入国になっている。具体的な数字はインターネットでも見ていた
だけば解るが、未だに減反政策を推進している国が日本である。何を考えているだか・・・?

恐ろしいのは、地球最終戦争は「食」の取り合い戦争になる事だろう。その時は国家間の戦争ではな
く、民族戦争になる事である。民族とは「白、黄色、黒」の人種戦争である。今世界戦争が勃発した
ら、地球は終わりになる。大切に使うべきである。

科学の発展は、その大半が軍需産業から生じている。世界を駆けめぐっているインターネットの世界
も軍需産業から派生した物である。世界を地球規模で見ていくと、砂漠化が進み農地が年々減少してい
る。農地は物が取れるようになるまでには、何年もの歳月が必要となる。減反して翌年から再スタート
と言っても、元の田畑になるには3年以上かかる。また、農業革命は科学のように日進月歩の改革は出
来ない。数年、数十年単位での改良になってしまう。

日本の農産物生産は非常に効率が悪い。米国と比べると顕著である。米の場合、カリフォルニア米の
価格と比べると3〜4倍の差がある。日本の田圃は段々畑が多く効率が悪い。米国は水平線が見えるく
らいの平野で生産しているため、機械化が進み効率が良い。勝てる訳がない。何でもかんでも米国かぶ
れの某政治家がいたが、切腹物である。農家に支援してでも日本の農業を守るべきだと思うし、日本の
第一次産業全体をもう少し本格的に考えるべきだと思う。地方は、過疎化が進み農地は荒れ放題、引き
継ぐ若者もいない農村が激増状態。林業も漁業も同じ状態。特に東京の自給率1%、神奈川2%、大阪
3%と言う事実を都会の人達は知っているのだろうか・・?スーパへ行けば何でも買えるが、現実を知
って欲しいと思う。くだらないTV放送ばかり流さないで、少しは危機感を持つような、そして農業、
漁業、林業の現実を・・?きつい労働の割には、賃金が少ない事実を流すべきだし、民主が、自民がど
うのこうと言っている場合ではないだろうと思う。現実は、我々が購入する1/10程度で市場へ卸し
ていたり、ひどい物になると50倍の価格差がある。農家の自主販売の場合。よく「道の駅等で出店」
している物の場合。半値の8掛けじゃないと置かないそうである。農協の場合も同じ様な物。
今一度、消費者である我々も日本の「第一次産業(農業、漁業、林業)」を考えていかなければ、い
けない時期に来ているような気がする。物が入らない。からでは遅すぎる。それから自給率を上げろと
言っても、3〜5年かかってしまう。(休眠農地の場合)新たに畑を作ると成れば、それ以上かかって
しまう。日本の果物は世界一品質が良い。米もしかりである。有る程度の価格差は考えるべきである。

                                         以上



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